簡易糸張り アライメント(トー)測定 -その①-
2012.07.15・アライメント調整黒アルト 後期 FF HA21S●サスペンション 関連
整備手帳
作業日:2012年07月15日
簡易糸張り アライメント(トー)測定 -その①-
黒アルト 後期 FF HA21S
●サスペンション 関連 > アライメント調整
整備 / メンテナンス / 測定
作業: DIY
難易度: 中級
作業時間: 30分~60分以内
(時間をしっかり確保して焦らずの作業をおススメします。)
アライメント測定の前に
先日の簡易糸はりによるアライメント(主にトー)測定について書きます。
今回、この愛機では、初めてのトー測定をしました。
念の為、4輪の空気圧チェック、車庫(測定場所)の水平も再確認しておきました。
この測定する場所によっても、かなり数値に誤差が出ますのでなるべく水平な安定している場所を見つけたり調整できると、毎回の測定や調整のやり易さに影響しますので、気を付けつつなるべく楽に正確なデータが出せる様にしたいですよね。
★関連の記事
車庫(測定場所)の水平についての記事は、
簡易水平器の自作(アライメント測定&調整用) はこちら (白アルト)
手順1. 準備する物
今回、事前に用意する物について
1. 見やすい色の一般測量用の糸。
2. パイプ。
塩ビでも材質はどんなのでも良さそうですが太ささが同じ物4つ。
3. ガムテープ(または、養生テープ)。
などです。
因みに、ホームセンターで揃う物でやってみました。
なお、もちろん我流な部分もある為、この作業も 参考程度にしてくださいね。
手順2. セット位置について
イメージ図のように4輪にセットします。
1. フロントタイヤ(ステアリング)を左右均等(ステアがセンター)になる位置にする。
2. パイプをホイール淵にくるようにガムテープなどで固定。
3. 糸を車全周に巻いてガムテープなどで固定。
4. 各a、b、c、d間の距離を測定する。
5. フロントの場合a=bになるように調整する。
ステアリングセンターを出せば左右同じ長さ(a=b)になります。
手順3. 糸張り時の注意点
この糸張りの時気をつけることは
1. ホイールセンターに糸が来るようする(このホイールの場合は赤矢印の中心を目安にしました)。
2. パイプのセンター箇所をなるべく4輪同じ所に固定する(パイプ中心が 黄矢印)。
3. 糸をなるべく強く張る。
これらは少しでも誤差を減らす為です。
手順4. フロント測定1回目
フロント右(FR):1回目 47.25~47.5ミリ
フロント左(FL):1回目 47ミリ
差は 約0.25~0.5ミリ
この太さの糸だと細かい数値までは読み切れないかもです。
若干スケールが曲がってる気が(汗。。
誤差範囲ですかね??
手順5. フロント測定2~3回目
ステアリングセンターを出す意味でハンドルを少し真っ直ぐだと思われる位置にしてから、何度か再測定しました。
フロント右(FR):2回目 47~47.25ミリ
フロント左(FL):2回目 46.5ミリ
差は0.25~0.5ミリ
フロント右(FR):3回目 47ミリ
フロント左(FL):3回目 46.75~47ミリ
差は0~0.25ミリ
すみません。3回目は画像を間違えて消してしまいました。。
たぶんこの仕様で47ミリ付近で左右均等になるかと思います。
本来は、左右a=bと同じ値にバッチリ回せるらしいのですが、なかなか難しいですね。
今回は、あえて最初の若干ズレのある数値を基にリアも試してみることにしました。
手順6. リヤも測定
リヤ右:1回目 49.75ミリ
リヤ左:1回目 50.125~50.25ミリ
差は 約0.45~0.5ミリ
フロントは左右少しの誤差があっても真っ直ぐ走りますが 、
本来リヤに関しては左右均等 トー0(ゼロ)くらいが良いと思います。
理想は c=d です。
測定データから見ると、今回のデータではリヤはわずかに左右誤差がありました。
ですが、高速レーンチェンジでも後輪の安定性もありますし、これくらいの数値なら問題ないかと思います。
もちろん、激しい走りをすると、リヤのアライメント(トー)もズレ易いですが、元々アルトのリヤサスペンションの構造上、ほとんどズレない為、逆に調整する場合には、アクスル間にシムを噛ませて、このシムの厚さで調整する必要があるかと思います。
その為、とりあえず現段階でのトー測定値が大きくズレていなければ問題ないと判断しました。
なお、明らかにまっすぐ走らない車両などは、しっかりした信頼できるショップさんでの4輪アライメント測定/調整と、場合によってはフレーム修正も必要な場合もありますので、その時には、知識や経験が豊富な専門店にお任せすることが無難かと思います。
手順7. フロント/リヤともに測定
フロント/リヤともゲージでトー測定。
ともにトーイン1ミリ程度に収まってました。
もっとフロントを均等にして測定すれば若干ですが数値が変わってくるかもしれませんね。
リアがどっちかだけトーインに振れている可能性や ともに少しずつトーイン、 それとも左がトーイン/右が微妙にトーアウトの可能性もあります。
画像の関係で書ききれないですので、
次回のお話
簡易糸張り アライメント(トー)測定 -その②- (黒アルト)
に続きます
ここまでお読み頂きありがとうございました。
★ご覧頂きましてありがとうございます。
私の思い込みもかなりありますので、あまり鵜呑みにはしないで参考程度に見て下さい。
なお、改造行為はすべてメーカー保証対象外でもありますので、当記事の内容を参考におこなった改造によって各部品、ブレーキ、エンジン、タービン等の破損や事故に繋がったとしても、当方は一切責任は持てません。ご判断や作業はご自身の自己責任にてお願いいたします。
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