アライメント ゲージ F5 で キャンバー 測定編 -その①-
2011.09.10・アライメント調整●サスペンション 関連白アルト 前期 4WD HB11S
整備手帳
作業日:2011年09月10日
アライメント ゲージ F5 で キャンバー 測定編 -その①-
白アルト 前期 4WD HB11S
●サスペンション 関連 > アライメント調整
整備 / 測定
作業: DIY
難易度: 中級
作業時間: 30分以内
(時間をしっかり確保して焦らずの作業をおススメします。)
キャンバーとトーについて
先日購入したアライメント ゲージ F5 で キャンバー測定をします。
今回このゲージを初めて使用します。
因みに、私は『プライベートキング』の社員でも回し者でもありません(笑)
一般市民(通常のユーザー)であります。もちろん日本人(純国産)ですよ。
◆まずはじめに
トーイン調整する場合もですがキャンバー測定、調整からはじめて下さい。キャンバーを変えるとトーもつられて一緒に変化してしまうからです。ですので最初にキャンバーを左右とも希望の角度にセットする方が良いと思います。
※追記
平坦な場所も大切です。
関連記事→ 簡易水平器の自作(アライメント測定&調整用)もご覧ください。
他にも、タイヤの空気圧も重要です。
1番最初に4輪ともしっかり空気圧調整してくださいね。
コレを怠ると測定値にもかなり影響が出てしまいます。
手順1. キャンバーゲージを組立てる
では早速、キャンバー用のゲージは
アルミ製で最初は折りたたまれた状態で送られてきました。
画像のように コの字型 に(ネジで固定)します。
このキャンバーゲージをホイールのリム上下に当てて計測するのですが、
説明書には 大きなホイールの場合は直径の近い大きさでも問題ない(誤差は少ないらしい) とかかれていましたが、折角データを取れるならと、自分はゲージ幅を伸ばして14インチのアルミホイールリムの一番広い所で測ることにしました。
付属の各ネジで固定するだけです。
なお、もちろん我流な部分もある為、この作業も 参考程度にしてくださいね。
青矢印:画像のように角が直角になるように気をつけながら、
緑矢印間の長さを同じ長さにそろえます。そしてしっかり固定します。
(ネジを締め込む際に回転して少しずれるので気を付けてよく確認しながら作業をしましょう。)
ここをしっかり調整しておくと今後の良いデータが期待できます。
私はココをミリ単位でビシッと固定しました。
赤矢印:ココは長さ調整が可能。
これをアルミホイールのリムサイズに合うように私は 395ミリ程度 に合わせました。
黄色矢印のネジで固定します。
手順3. 目盛りを観察してみる
糸のついたオモリを垂らすと下の目盛りで数値が読めるしくみです。
良く見れば簡単なツクリですよね。
器用な人なら造れそうですが、いかんせん自分は不器用ですから(高倉ケンちゃん風に)・・・。
この部分の目盛りが紙製でアルミ材に貼ってあっただけでしたので、私はその上から保護目的で透明テープを貼っておきました。
作業中に汚れて目盛りが読めなくなるのも困りますので、念の為に対策をしておきました。
リムに当たる部分にも両方同じだけテープ1枚貼っておきました。
アルミホイールへの傷防止の為です。
なお、目盛りは細かいですので、ルーペなどがあった方が見易いかもしれませんね。
手順4. 実際に測定してみる
前回の水平器で、測定場所が水平になっているかも、事前に念の為に見ておきましょう。
関連記事→ 簡易水平器の自作(アライメント測定&調整用)もご覧ください。
実際にゲージを当てて測定してみました。
さて、ファーストコンタクトの感触は??
案外、数字が小さくて読み辛いですね。
それだけミリ単位の計測なんでしょうけどね。
持ち方は多分これであってると思いますが。。
両方のリムにしっかり押し当てて手が糸に触れないように気をつけました。
私は数値をしっかり読みたかったので寝板を使って寝転んでやりました。
体力に自身ある人はスパイダーマンっぽくやってみてください。
手順5. ホイールにしっかりとゲージ当て
確認用画像です。
上はこんな感じで、しっかりリムに当たっています。
リムのぶつけた跡(ガリ傷がある等)があるホイールでは、上下で同じ形状の箇所を当ててください。
因みにタイヤには当たっていません。
ホイールによっては、タイヤに当てない様にゲージを調整すると良いかと思います。
手順6. 目盛り読み
この状態で 94.0ミリ と読みます。
因みに上の目盛りがキャスター用
下が今回見るキャンバー用の目盛りちゃんです。
ネガ← →ポジ との表示もあります。
しっかり読んであげましょう。
私は忘れっぽいので、すぐに数値をメモしました。
測定値の読み上げも、なるべく正しい数値を見る為にも
指している目盛りを水平/垂直になる様に目線を持ってい行きましょう。
手順7. CD-ROM を起動/数値入力
右前輪のデータは 約99ミリ。
早速部屋のパソコンで付属の CD-ROM を起動しました。
ゲージ幅 395ミリ。
測定数値 99ミリをいれて エンターボタンを ぽっち っとな!
ネガキャン 0.15度 と表示されました。
なかなか楽しいですね。
手順8. 反対側も数値入力
こちらは左前輪のデータを入力しました。
ゲージ幅は同じく 395ミリ。
測定数値 98.125ミリをいれて エンターボタンを再度 ぽっち っとな!
ネガキャン 0.27度 と表示されました。
自分の車は大体0よりも気持ちキャンなくらいでしたのでなかなか近い数値が出たんでないでしょうか。
良く見ればブッシュ類のヘタり具合なども入れればかなり良いデータが取れた気がします。
これは細かく調整、測定や実験に使えるかもしれませんね。
時間があったらピロアッパーでキャンバーつけたり、ストラット調整ボルトなどでの微妙な差も測定してみたいものです。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
★ご覧頂きましてありがとうございます。
私の思い込みもかなりありますので、あまり鵜呑みにはしないで参考程度に見て下さい。
なお、改造行為はすべてメーカー保証対象外でもありますので、当記事の内容を参考におこなった改造によって各部品、ブレーキ、エンジン等の破損や事故に繋がったとしても、当方は一切責任は持てません。ご判断や作業はご自身の自己責任にてお願いいたします。
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次回は、
アライメント ゲージ F5 で トー 測定編 -その①- はこちら
測定前の車両水平確認→ 簡易水平器の自作(アライメント測定&調整用)もご覧ください。