HB11Sに ツインカム⽤ HT06タービン交換作業 -外し編③-
2010.12.10・過給器系●エンジン 関連白アルト 前期 4WD HB11S
整備手帳
作業日:2010年12月10日
HB11Sに ツインカム⽤ HT06タービン交換作業 -外し編③-
白アルト 前期 4WD HB11S
●エンジン関連 > 過給機系
修理 / 脱着 / メンテナンス
作業: DIY
難易度: 中級
作業時間: 15分~30分以内
(時間をしっかり確保して焦らずの作業をおススメします。)
前回の関連記事
前回のお話
HB11Sに ツインカム用 HT06タービン交換作業 -外し編②-
からの続きです。
今回は、その続きを書きます。
タービン交換前の準備について
やっとタービンのコンプレッサインペラ(吸気側の羽)が見えてきました。今回も外し編の続きです。
画像を多くしてるのでなかなか進みませんね。
ですが、マイペースで更新していきます。 最後までお付き合い頂けますと嬉しいです。
さて、作業が既に進んでいる段階での、今さらのお話ですが・・・。
タービン周辺のボルトは高温にさらされている箇所ですのでボルト類が焼きつきなどで想像以上に痛んでいます。
古い年式によってはボルトが折れる可能性も非常に高くなると思っています。
前回の作業時ですが、私はこの車両ではタービン交換を初めてすることになりましたで、
交換当日の3日前頃から 毎日 ラスペネ をボルトに吹き付けていました。
朝、夜2回ずつ。
正直、ラスペネの焼ける匂いはあまり好きではありませんが、無事に染み込み成功した様で、折れずにすんなりボルトを緩められました。
緩みましたが、あの『パキッ』っという感触と振動は一瞬焦りますよね。
なお、こういったスプレーは高温時には、なるべく少し熱が逃げてから(少し冷ましてから)塗布しましょう。
その温度を急激に下げるとクラック/ひび割れの原因にもなる為、ご注意ください。
なお、もちろん我流な部分もある為、この作業も 参考程度にしてくださいね。
手順14. タービンについているホース外し
タービン周辺も外していきますので、アクチェータへのホースも外します。
私のアルトはHKSのEVCからのホースを外すことになります。
この時も『戻す時わからなくならないよう』に目印をつけておくと後々の作業が確実になり、何よりも安心して楽に進められます。
未体験の作業では、作業途中(できれば全て)写真撮影で記録しておけば、使えますが、何かと面倒に感じられることも多いかと思います。
なお、目印のつけ方は、付箋や荷造りタグなどを付けて札などに記入しておけば、やり易いと思います。
外した両方に同じ記号や文字を書いておくわけです。子供でも戻せる様に。
(例:タービンへ A、インタークーラーへ C など です。)
そういえばこれは昔、一人でSW20のエンジン脱着時などによく使っていた手法です。)
因みに、付け忘れると無限ブーストがかかります(恐。。。
実は、以前に付け忘れたことがありノーマルタービンで瞬間1.5㌔経験済みです。
意外にほんの一瞬だとガスケットも抜けないのですね。ある意味良い(悪い?)経験は無駄ではありません。
ですが、いずれにしても戻し忘れは、エンジンやタービンブローにも繋がる為、気を付けた方が良いかと思います。
手順15. 遮熱板のボルト外し
プラグコードを外します。
プラグコードも抜け難いことがありますが、横着をして本線を持たず、太く丈夫な所をしっかり持って抜きましょう。
特に古くなった経年劣化したコードですと、無理したり油断して引っ張ると断線することもあります。
もちろん ウルトラ製のプラグコードは各気筒ごとに【1】と番号プレート付きで安心ですね。
まぁ 長さ的に間違えないとは思いますが、一応表示されていた方が見易いですよね。
黄丸: の遮熱板のボルトを3本外します。
すでに装着されていますが新規格のエキマニと遮熱板を流用しています。
シングルカムとツインカムタービンのハウジングの角度(向き)が違う為変更が必要になってきます。
私は中古で手に入れるのが時間がかかると思い、HA12S純正のEXマニ、ガスケット類、遮熱板、ボルト類を新品購入しました。
(この当時 18,000円くらい?だったと思います。)
プラグやプラグコードも消耗品です。
ピカピカで見た目も良いですし、オイル漏れなどの不具合ながあった際には、早期発見もし易くなると思いますので新品は高いですが個人的におすすめです。
手順16. タービン上部の固定ボルト緩め
遮熱板を外すとEXマニが見えます。
緑丸: ボルトを失くさないよう戻しておきます。
黄丸: タービン上部の固定ボルトを3箇所緩めていきます。
念の為、タービン開口部には埃やゴミ混入防止の為、ガムテープなどで塞いでおきましょう。
剥がすことを考えたら養生テープや小さめのゴム手袋を被せる方法などでも良いかも知れませんね。
手順17. アウトレットパイプ固定ボルトの緩め
ツインカムHT06が装着できるようにツインカムHB21Sのアウトレットパイプに変更済みでした。
ツインカム用とシングルカム用でボルト穴位置が違う為変更が必要になります。
こちらもアウトレットパイプ、ガスケット、遮熱板、ボルト共に全て新品に交換済み。
(この当時 12,000円前後だったと思います。)
黄丸: ここのボルトを4本緩めていきます。
タービン~アウトレットパイプ間のガスケットを抜き取ります。
ガスケットは黄丸箇所のボルト1本を残しておいて中心に回すと手前に来るので引き抜けます。
手順19. ボルト外しとガスケット抜き取り
先ほどの緩めたボルトを全て外します。
すると、若干クリアランスが出来て、タービンが若干動くようになりますので、EXマニ~タービン間のガスケットを落とさないよう抜き取ります。
手順20. 干渉部の観察について
薄紫 矢印: 前回の作業の手抜き部分です。
オイルフィルターとタービンコンプレッサー部分が強めに干渉していました。
時間が無い時のやっつけ仕事は駄目ですね。
やはり、コンプレッサの削りが甘かった様です。
実は、この奥の純正オイルクーラーから出ているホースにも干渉していてクーラントだだ漏れ&ホースが焦げて白煙がモクモクと出ていまいて、思わず笑ってしまう風景でした。
タービン組み付け時にやたら力が要ったのはココに当たっていたからに違いありません。
あと個人的な考えなのですが、変換フランジなるものが結構出回っていますがタービンの取り付け位置が下がる為、使用を諦めました。
逃げのあるタイプならなんとか装着可能かもしれませんが、ただでさえ狭い空間で他にも干渉箇所が増える気がします。
他にも、使える(流用できる)タービンの大きさや種類が制限されてしまうのではないか?と思いました。
色々なタービンを装着できれば、楽しみの幅も広がりそうですよね。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
★ご覧頂きましてありがとうございます。
私の思い込みもかなりありますので、あまり鵜呑みにはしないで参考程度に見て下さい。
なお、改造行為はすべてメーカー保証対象外でもありますので、当記事の内容を参考におこなった改造によって各部品、ブレーキ、エンジン、タービン等の破損や事故に繋がったとしても、当方は一切責任は持てません。ご判断や作業はご自身の自己責任にてお願いいたします。
★関連の記事
HB11Sに ツインカム用 HT06タービン交換作業 -外し編①-
前回のお話
HB11Sに ツインカム用 HT06タービン交換作業 -外し編②-
からの続きです。
次回は、
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